2013年5月26日

Kubuntu13.04でFcitx試してみた

日本語入力メソッドのFcitxを試してみました。

経緯

今まではデフォルト(?)のiBusを使っていました。
最新版のiBus1.5はGnome環境との統合が進められているそうです。
なのでUbuntuではデフォルトのIMをiBusからFcitxに変更する話もあるそうです。

このあたりの詳しい話はこちら

私としては、Ubuntuのデフォルトが変わらないとしても、Gnomeと統合されてるIMってKubuntuだとどうなるの・・・?と不安になりまして、今のうちにFcitxを試しておこうと思った次第です。

せっかくなので、導入過程やら感想などを書き残しておきます。

試した環境は Kubuntu 13.04 (64bit) です。
関係あるかわかりませんが、インストール時の言語は英語で、その後iBus-mozcをインストールして使っていました。

インストール

基本的にこちらの説明のとおりです。

一応書いておきますと、

sudo add-apt-repository ppa:ikuya-fruitsbasket/fcitx
sudo apt-get update
sudo apt-get install fcitx fcitx-mozc kde-config-fcitx

Anthyは使わないのでインストールしませんでした。
最後のkde-config-fcitxがないと設定画面が悲しい感じです。

インストールが終わったら、とりあえず再起動。
ログアウト・再ログインだけではなぜか一部の設定項目が有効になりませんでした。
(設定画面でキーボードレイアウト・入力メソッドの設定ができませんでした)

設定

今回は試してみるだけのつもりだったので、iBusを終了 → Fcitxを起動、とやってみましたが、これだと正常に動作しませんでした。
一応症状を書いておきますと、

  • ほとんどの(主にKDEネイティブの?)アプリで有効にならない。
  • 有効になっても、確定前の文字列が表示されない。(Chromium, JD, Gvimなど)
  • Gvimの:set iminsertが効かない。

などです。
他のブログさんの記事などを見てもここまでの不具合は無さそうだったので、後から起動したのが原因だろうと判断し潔くデフォルト設定を変更しました。

sudo im-config -cで「了解」→「はい」→ fcixtでスペースキーでチェックを入れる →「了解」→「了解」で設定を変更して再ログインでデフォルトを変更できます。

デフォルトに変更したら上述の不具合は全てなくなり、正常に動作しました。

一応正常に動作しそうなので、少し自分用に設定します。
自分の使い方だと、

  • 「全角/半角」でOn/Off切り替え
  • 「変換」または「カタカナ/ひらがな」でIM ON
  • 「無変換」でIN Off

です。

これらはFcixt config toolから設定出来ました。
IM On と IM Off のキーは「全体の設定」の「拡張オプションの表示」で設定できます。

あと、入力メソッドの切替キーに「Ctrl+Shift」+上下矢印が設定されていましたが、このあたりのキーバインドは他に使っていたので「入力メソッドの切換をホットキーで」のチェックを外しました。

日本語入力中に表示される言語バー的なバーは「見た目」の「状態パネルを隠すモード」で「隠す」にすれば表示されなくなりました。 せっかくなのでスキンをDarkにしたりもしてみました。

設定できる項目はかなり多いですね。
ここまでの設定で、ほぼiBusと同じ使用感になりました。

感想

上記のように設定をいじった所、iBus1.4とほぼ同じ使用感です。
この記事もFcixtで書いています。
私は凝った使い方をしていないので、あまり参考にならないかもしれませんが・・・

変換も今までどおりmozcなので違いは感じません。
もちろん見た目は違いますが。

一番の違いは、一文字目を入力している時から変換候補が表示されることでしょうか。
しかも、ずっと表示されているわけではなく、入力履歴に変換候補があるときだけ表示されて、キーが入力されて候補がなくなると消えたり、その後また出たりと結構チラチラして個人的には目障りです・・・
設定でオフにできそうなのですが、設定項目が見つけられませんでした・・・

違いに慣れれば、十分実用に耐える完成度ではないでしょうか。
開発者の皆様には頭が下がります。
せっかくデフォルトも変更したので、このまましばらく使ってみたいと思います。

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